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【新型コロナ】なぜ美容室は休業要請の対象外なのか?

n.takayanagi

 

Contents

コロナウイルスってなに

 

まずは「コロナウイルス」とは、どんなものかおさらいです。

 

新型コロナウイルス(SARS-CoV2)は、コロナウイルスの1つです。
コロナウイルスには、
・一般の風邪の原因となるウイルス
・重症急性呼吸器症候群(SARS)
・2012年以降発生している中東呼吸器症候群(MERS)ウイルス
が含まれます。

このウイルスは、自分自身で増える事はできません。膜などの細胞に付着して入り込んで増えることができます。

ただ、健康な皮膚には入り込むことができず表面に付着するだけと言われています。
種類によっては24時間~72時間くらい感染するチカラを持つとも言われています。

石けんを使った手洗いはコロナウイルスの膜を壊すことができるので有効です。
手指消毒用アルコールも同様に脂肪の膜を壊すことによって感染力を失わせることができるので、建物に入る時と出る時には必ず行うようにして下さい。

 

著名人では、3月29日に志村けんさんが亡くなり、そして昨日 岡江久美子さんもお亡くなりになりました。
感染後に発熱、そして肺炎になり、亡くなられるまで数日での出来事だったようです。
新型コロナのなんと恐ろしく憎いことか。

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

理美容院は休業要請対象外

 

政府からの緊急事態宣言を受けて、東京都では4月11日午前0時から休業要請を発表しました。

 

休業要請の対象施設に美容室や理容室は入っていません。

 

理美容院はどう考えても「三密」状態ですよね。

三密 … 「密閉」「密集」「密接」

 

理美容室が休業対象外であっても大手サロンを中心に休業を発表しています。

その中でも、政府の緊急事態宣言が発表をされる前にいち早く休業を決めたサロンもあります。
渋谷の人気サロン「シャチュー」さんです。

代表の みやちのりよし さんは、

自分も含めスタッフみんなが「この状況で働いていていいのか」という不安があり、衛生面などに気をつかっても「100%安全だから来て下さい」とは言えないし、経営者としてスタッフの安全を考えると休業の判断をしました

とコメント。

 

それでも未だ多くのサロンが時間短縮での対応や衛生面など最善の注意を払いながら対策をしつつ営業をしています。
大変でしょうね。怖いでしょうね。

 

政府はなぜ理美容院を休業要請対象外としたのか。

西村経済再生担当相

「いずれも国民の安定的な生活を営む上で必要だと考えている。
したがって、引き続き事業は継続できるように考えている。
理容については、政令で1000平米以上のものについてはその対象になりうるということで指定されているが、通常1000平米以上の理容はあまりないので、街で小規模で身近なところでやっている理美容室、散髪屋は利用制限の対象とすることは考えていない。
美容室はそもそも対象に入っていないし、加えることは考えていない。」

だそうです。

 

 

厚生労働省の平成30年度衛生行政報告例によると美容室の店舗数は25万軒を越えております。
全国25万1140店舗。従業美容師数は53万3814名。
そして減少続く理容室の店舗数は11万9053店で21万8030名の理容師さんがいます。

ちなみに、日本のコンビニ店舗数は5万5688店となっており、美容室の数はコンビニ店舗数の実に約4.5倍です。

 

 

 

上記の数字を見ると、政府が補償対象から外したかったのでは…?という憶測も浮かんでしまいます。

 

ただ、東日本大震災でライフラインが途絶しインフラの復旧が急がれたあのとき、
私たちは「要るもの」「要らないもの」、まさに不要不急のジャッジを生命維持のレベルで経験したはずです。

疲弊しきった被災者たちの心に光を灯した幾つかのなかに、美容師の存在があったことを忘れてはいけない。

いま現在のこの状況では綺麗事ですが。

 

 

因みに中国の美容院ではこんな対応をしているそうです。

https://twitter.com/cielmey0222/status/1233320460525297664

無駄に器用!

いや、ソーシャルディスタンスを考慮したら完璧なのか?

 

 

新型コロナウイルスにどうやって感染するか?

 

感染経路を知っておいて下さい。

①飛沫感染(ひまつかんせん)
②接触感染(せっしょくかんせん)

の2つが考えられます。

※美容師の国家試験にも出題されたことがありますよ。

 

飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。

 

接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大を阻止し、以前の安全な生活を1日でも早く取り戻せるように努めましょう。

 

 

 

教務部 髙栁

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